オスカー・フィッシンガー Oskar Fischinger (1900–1967)と「ドイツ抽象アニメーション」の作家たち
抽象アニメーションの流行
ドイツ表現主義が流行した時代、ドイツでは抽象アニメーションがひとつの潮流を生んでいた。ハンス・リヒター、ヴィキング・エッゲリング、ヴァルター・ルットマンらである。
オスカー・フィッシンガー Oskar Wilhelm Fischinger (1900–1967)
先行する作家たちの影響を受け、映像制作を開始。1934年、「ムラッティ（Muratti）社」のタバコのCMに作品が利用され、ブレイク。しかし、ナチス政権下での芸術（彼らが退廃芸術とみなすもの）への弾圧がきつくなるなか、1936年にアメリカへ亡命する。1940年にはディズニー『ファンタジア』の制作にも参加するが、意見対立により降板、クレジットタイトルにも名前は載っていない。